和名 塩酸
英文名 Hydrochloric Acid
CAS 7647-01-0
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JAN DB),
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JANe DB)
別名
収載公定書 局方(JP17), 食添(JSFA-IX),外原規(2006)USP/NF(28/23) EP(5)
用途 安定(化)剤 ,可溶(化)剤,矯味剤,pH調節剤,溶剤,溶解剤,溶解補助剤
■JECFAの評価 (link to
JECFA)
胃液の生理的pHに近似する濃度では、多分塩酸に毒性性学的意義はない。優良製造規範(GMP, Good Manufacturing Practice)に従って製造された塩酸を使用する場合、毒性学的立場から制限する必要はないと思われる。1)
■単回投与毒性
(link to ChemIDplus)
動物種
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投与経路
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LD50(mg/kg体重)
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文献
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ウサギ
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胃内
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900mg/kg
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Loewy &
Munzer, 1923 1)
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正式な単回毒性試験成績は入手できない。LD100の半量を与えたウサギの酸素消費と二酸化炭素の産生にはバラツキがあるが、少なくとも24時間は明確な減少を示した。24時間という時間は、塩酸摂取後のアシドーシスの影響から回復するために必要な時間をかなり越えている。このことは、腐食性酸の中毒における全身的な代謝への影響を示している。1)
(Loewy & Munzer,
1923)
■反復投与毒性 (link to
TOXLINE)
ラット
1群10-60匹のラットに、基礎食、0.3%の塩酸含有水、0.3%の塩酸に20%のペプチン加えたもの又は不活性ペプチンに0.1%の塩酸を加えたものを16日間与えた。或る1セットの群には48時間絶食・絶水をさせ、3日目から給餌、給水を行い、このサイクルを5回繰り返した。投与前に絶食したラットでは、塩酸を投与した全ての群で、消化性潰瘍のような病変が進展した。しかし、絶食しなかった0.3%塩酸投与群及び対照群では、潰瘍は見られなかった。組織学的には、炎症性細胞浸潤を伴った上皮及び筋層にまで及ぶ巣状性の胃粘膜下組織の浮腫と潰瘍が見られた。1)
(Matzner & Windwer,1937)
■遺伝毒性 (link to
GENE-TOX)
■がん原性
■生殖発生毒性 (link to
DART)
■局所刺激性
■その他の毒性
■ヒトにおける知見 (link to
HSDB)
誤用
不測または自殺を目的とした、35-40%の濃塩酸摂取による影響はよく知られており、非常に多くの医学論文が報告されている。300mlの濃塩酸の摂取は致命的であると思われる(Kremser,1957)1)。しかし、20-100mlを摂取した場合には回復するとの報告がなされている(Franzen, 1957;Hangleiter, 1939;Koberg, 1954;Kremser, 1957;Stratford,
1920;Tucher& Gerrish,
1960)1)。また、希釈したものを多量(120 と180ml)に摂取した場合にも同様に回復したとの報告もある。1) (Marks et al.,
1963)
その他
低濃度のガス状の塩酸に長期間曝露されると、歯の腐蝕を起こす。霧状の酸に曝されると、鼻血、口腔と鼻粘膜の潰瘍を伴う歯肉の出血及び顔面の皮膚の柔軟化を生ずる。1)
(Patty,1962)
■この項は食品・医薬品共用添加物の安全性研究の費用による研究である
■参考文献
OECD database (link to
SIDS)
1) FAO Nutrition Meetings Report Series 40abc, 1967 HYDROCHLORIC ACID (link to
WHO DB)
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