日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 エチルマルト−ル
英文名 Ethylmaltol

CAS 4940-11-8 (link to ChemIDplus)
別名 エチルマルト−ル
収載公定書  薬添規(JPE2018)
用途 着香剤・香料

JECFAの評価 (link to JECFA)
ラットでの無毒性量は0.4%(4000ppm)であり、200mg/kg bwに相当する。ヒトにおける1日許容摂取量(ADI)0-2mg/kg体重 と推定されている。


単回投与毒性 (link to ChemIDplus)

動物種

投与経路

LD50(mg/kg体重)

文献

マウス

経口

780mg/kg bw

Gralla et al., 19691)

ラット

経口

1150mg/kg bw

Gralla et al., 19691)

ヒナ鶏

経口

1270mg/kg bw

Gralla et al., 19691)




反復投与毒性 (link to TOXLINE)
ラット
1
群雌雄各10匹のラットへエチルマルトール 0, 250, 500, 1000mg/kg bwの投与量に相当する濃度の飼料を90日間与えた。 生存率、成長、臓器重量、血液、尿、組織肉眼所見、病理組織ともに異常は認められなかったが、250mg/kgの用量で貧血と黄疸がみられる個体が存在した。500及び1000mg/kg投与量に相当する雌では体重のわずかな抑制が、また250mg/kgに相当する群ではさらなる体重の減少がみられた。唯一の病理学的な異常は最も高い用量でみられ、特に蛋白が欠損した腎糸球体の拡張とボウマン空と腎尿細管の脱落が認められた。1) (Gralla et al., 1969)

25
匹の雌雄ラット4群へ0,50,100,200mg/kg bwに相当するエチルマルトールを含む飼料を2年間与えたところ、成長率、飼料摂取量、尿分析、血液像については何ら異常は見られなかった。 実験開始1年目に雌雄5匹ずつの動物を2年目に残りの動物を屠殺し、成長、組織重量、生存率、尿分析、血液像、臨床検査、癌原性、肉眼的及び組織病理検査に関して、対照群と比較したが違いは認められなかった。1) (Gralla et al., 1969).

イヌ
ビーグル犬にエチルマルトールを1日1回、0, 125, 250 and 500 mg/kg の各用量を90日間経口投与し続けた。死亡率、体重増加、血液像、尿分析、病理学的所見に異常はみられなかった。僅かな黄疸が高用量投与群で2例の血清中にみられたが、この色の変化は、エチルマルトールによって生成した鉄錯体による可能性もある。高用量投与群では、嘔吐する動物もいた。1)(Gralla et al., 1969).

これとは別に、2年間エチルマルトールを各群8匹で、1日10, 50, 100及び200 mg/kgの用量で経口投与し続けた。死亡率、体重、組織重量、血液像、尿分析、病理学的所見に異常はみられず、200 mg/kg投与群の雌2匹で 胸骨骨髄の骨髄過形成がみられた。1)(Gralla et al., 1969).


生殖発生毒性 (link to DART)


以下該当文献なし
遺伝毒性
がん原性
局所刺激性
その他の毒性
ヒトにおける知見


引用文献
1) WHO Food Additive Series 6. Eighteenth Report of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives, Wld Hlth Org. techn. Rep. Ser., 1974, No.557  (link to WHO DB
)

Abbreviation

ChemIDplus; ChemIDplus DB in TOXNET, CCRIS;Chemical Carcinogenesis Research Information System , DART; Developmental Toxicology Literature

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