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和名 オクチルドデカノール 英文名 2-Octyldodecanol CAS 5333-42-6 (link to ChemIDplus) 別名 収載公定書 薬添規(JPE2018),外原規(2006) USP/NF(28/23)(Octyldodecanol) EP(2005)(Octyldodecanol) 用途 基剤,乳化剤,溶剤,溶解補助剤 ■単回投与毒性 ラット 5匹のラットにオクチルドデカノール5 g/kgを経口投与した結果、明らかな毒性は認めらなかった。1) (CTFA, 1978) 10匹のラットに10.2% オクチルドデカノール含有口紅を50%に希釈し、25g/kg (オクチルドデカノールとして1.28 g/kg)を経口投与した結果、死亡は認められなかった。1) (CTFA, 1977) モルモット 6匹のモルモットの有傷または無傷皮膚にオクチルドデカノール3.0 g/kgを閉塞塗布し、7日目に剖検したところ明らかな毒性は認められなかった。1) (CTFA, 1978) ■反復投与毒性 (link to TOXLINE) 以下については該当文献なし ■遺伝毒性 ■がん原性 ■生殖発生毒性 ■局所刺激性 6匹のウサギに100%オクチルドデカノールを点眼した。眼平均刺激性評点(最高110)は、1日目では4、4日目では0であった。1) (CTFA, 1978) 同様に6匹のウサギに100%オクチルドデカノールを点眼した結果、眼平均刺激性評点は、1日目および2日目では1、3日目では0であった。1) (CTFA, 1978) 9匹のウサギの背中に100%オクチルドデカノールまたは30%オクチルドデカノールを24時間閉塞塗布した。皮膚刺激指数(0〜4)は、100%オクチルドデカノールでは1.131) (CTFA, March 1, 1973)、0.51) (CTFA, July 28, 1978)および01) (CTFA, Oct. 5, 1979)であり、30%オクチルドデカノールでは01) (CTFA, 1979)であった。 ■その他の毒性 該当文献なし ■ヒトにおける知見 誤用 該当文献なし その他 40人の被験者に100%オクチルドデカノールを24時間閉塞塗布したところ、1人の被験者に軽い炎症がみられた。1) (CTFA, 1973) 50人の健常男性の背部に0.05 g のオクチルドデカノールを48時間閉塞塗布した。処置後30分に評価したところ皮膚の炎症はみられなかった。1) (Motoyoshi et al., 1979) 1664人の被験者に30%オクチルドデカノールを貼付したところ、6人でアレルギー皮膚反応がみられた(0.36%)。1) (Hjorth & Trolle-lassen, 1963) 20人の被験者に4%オクチルドデカノール含有保湿クリームを24時間閉塞塗布したところ、1人の被験者で軽い炎症(0.03、最大:4)がみられた。1) (CTFA, 1979) 23人の被験者に10.2%オクチルドデカノール含有口紅を貼付し、光感作性試験で評価したところ、光毒性および光アレルギー性はみられなかた。1) (CTFA, 1978) ■引用文献 1) Final report on the safety assessment of stearyl alcohol, oleyl alcohol and octyl dodecanol. J. Am. Coll. Toxicol. 1985; 4: 1-29 (link to the Journal) |メニューへ| |
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