日本医薬品添加剤協会 |
和名 ベへニルアルコール 英文名 Behenyl Alcohol CAS 661-19-8 (link to ChemIDplus) 別名 1-Docosanol、n-Docosyl alcohol 収載公定書 薬添規(JPE2018) 外原規(2006) 用途 基剤 ■単回投与毒性 (link to ChemIDplus) ■反復投与毒性 (link to TOXLINE) ラット CD系ラットを用い,ベへニルアルコールを0,10,100,1000mg/kg/日を約26週間胃管で投与した。臨床徴候に異常は認められず,肉眼的,組織病理学的にも異常は認められなかった。無影響量(NOAEL)は,この試験で用いた最高量の1000mg/kgである。1)(Iglesias et al., 2002) イヌ ビーグル犬を用い,ベへニルアルコールを0,20,200,2000mg/kg/日を27週間胃管で投与した。2000mg/kg投与群に蒼白便がみられたが,組織病理学的変化は認められなかった。 無影響量(NOAEL)は,この試験で用いた最高量の2000mg/kgである。1) (Iglesias et al., 2002) ■遺伝毒性 (link to CCRIS) ネズミチフス菌による復帰突然変異試験法,チャイニーズ・ハムスターのV79細胞による染色体異常試験,NMRI系マウスによる小核試験で遺伝毒性を調べた。ネズミチフス菌復帰突然変異試験では,代謝活性化の有無にかかわらず,プレートあたりの復帰変異体数の増加は認められなかった。チャイニーズ・ハムスターのV79細胞による染色体異常試験では,変異コロニーの数または染色体の形態異常に有意な増加は認められなかった。NMRI系マウスによる小核試験では,インビトロで骨髄の多染性赤血球小核の出現頻度の上昇は認められなかった。1) (Iglesias et al., 2002) ■がん原性 該当文献なし ■生殖発生毒性 ラット Sprague-Dawley系ラット雌雄を用い,ベへニルアルコール0,10,100,または1000mg/kgを雄は交配71日前から屠殺時まで,雌は交配15日前から妊娠17日目まで,胃管で投与したが,受胎能,繁殖に及ぼす影響は認められなかった。2) (Iglesias et al., 2002) ウサギ New Zealand whiteウサギにベヘニルアルコール0,125,500,2000mg/kgを妊娠6日目から19日目まで胃管で投与した。2000mg/kg投与群に蒼白便がみられたが,母体毒性,胎児毒性は認められなかった。2) (Iglesias et al., 2002) 以下については該当文献なし ■局所刺激性 ■その他の毒性 ■ヒトにおける知見 (link to HSDB) ■引用文献 1) Iglesias G, Hlywka JJ, Berg JE, Khalil MH, Pope LE, Tamarkin D, The toxicity of behenyl alcohol. I. Genotoxicity and subchronic toxicity in rats and dogs. Regul Toxicol Pharmacol 2002;36:69-79. 2) Iglesias G, Hlywka JJ, Berg JE, Khalil MH, Pope LE, Tamarkin D, The toxicity of behenyl alcohol. II. Reproduction studies in rats and rabbits. Regul Toxicol Pharmacol 2002;36:80-85. |メニューへ| |
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