日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 カプリン酸
英文名 Capric Acid

CAS 334-48-5 (link to ChemIDplus)
別名 デカン酸
収載公定書  薬添規(JPE2018) 外原規(2006)
用途 溶解補助剤

JECFAの評価 (link to JECFA)
現在の香料としての使用量において,安全性上の懸念はない2)


単回投与毒性 (link to ChemIDplus)

動物種

投与経路

LD50(PIM 290) 1)

文献

ラット 雄、雌

経口

3300 mg/kg

Leung et al., 19901)

ラット 雄、雌

経口

3300 mg/kg

Smyth et al., 19621)




反復投与毒性 (link to TOXLINE)
ラット
雌雄混合の10匹のアルビノラットに5000 mg/kgを摂取させるように、米食に10%のデカン酸を混合して、150日間投与した。胃を肉眼で観察した結果、前胃および、腺胃に顕著な変化は見られなかった。1) (Mori, 1953)


遺伝毒性 (link to CCRIS)

試験

試験系

濃度

結果

文献

復帰変異

サルモネラ菌
TA97
TA98TA100
TA1535
TA1537

0.05 ml/plate

陰性

Zeiger et al. 19881)




がん原性
該当文献なし


生殖発生毒性
該当文献なし


局所刺激性
該当文献なし


その他の毒性
該当文献なし


ヒトにおける知見 (link to HSDB)
2ヵ所の研究所において、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸を希釈せずに4時間パッチ貼付し、陽性対照である20% SDSを貼付したものと比較した。すべての物質において刺激性が認められ、その刺激性はデカン酸≧オクタン酸> SDS >> ドデカン酸の順であった。経時的な応答パターンは2ヵ所の研究所の試験結果が酷似しており、また、各物質間における応答パターンも酷似していた。2) (Robinson et al., 1999)


引用文献
1) WHO Food Additive Series No.48 Safety evaluation of certain food additives and contaminants. (accessed; Dec. 2004)
2) Robinson MK, Whittle E, Basketter DA. A two-center study of the development of acute irritation responses to fatty acids. Am J Contact Dermat. 1999; 10: 136-145
 

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