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Safety Data
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和名 グルコン酸マグネシウム水和物
英文名 Magnesium Gluconate

CAS 3632-91-5/17140-79-3(無水物) (link to ChemIDplus),  59625-89-7 (link to ChemIDplus)
別名 グルコン酸Mg
収載公定書  薬添規(JPE2018) USP/NF27/22
用途 安定(化)剤

JECFAのの評価:17140-79-3(無水物) (link to JECFA)
委員会によって検討された以前のデータを再評価し、かつグルコン酸ナトリウムの短期毒性に関する新データに基づいて、グルコノ-δ-ラクトンでの“1日許容摂取量(ADI)は規定しない”との評価を、グルコノ-δ-ラクトン及びグルコン酸塩(カルシウム、マグネシウム、カリウム及びナトリウム)のグループとして拡大した。1)


単回投与毒性:無水物 (link to ChemIDplus)

反復投与毒性:無水物 (link to TOXLINE)



遺伝毒性
グルコン酸マグネシウムはS. typhimurium 或いはEscherichia coliにおいて変異原性を示さなかった。1) (Prival et al., 1991)

試験

試験系

濃度

結果

文献

Reverse mutation
(Mg gluconate)
 

S. typhimurium
TA98,TA100
TA1535,TA1537
TA1538

0.033,0.1,0.33,1,3.3,10 mg/plate

陰性

Prival et al. (1991) 1)

Tryptophan reversion
(Mg gluconate)
 

E. coli WP2

0.033,0.1,0.33,1,3.3,10 mg/plate

陰性

Prival et al. (1991) 1)

With and without metabolic activation

生殖発生毒性:無水物  (link to DART)

以下については該当文献なし
がん原性
局所刺激性
その他の毒性


ヒトにおける知見
単回で20gを超える用量のグルコノ−δ−ラクトンは緩下作用を有する。16名のヒトに、15gのグルコノ−δ−ラクトンを2時間間隔で、総投与量が120-50gまで投与した。8名の尿が酸性となり、他はアルカリ性となった。11名が嘔吐を伴わない下痢を示した。1) (Gold & Civin, 1939).

5
名のヒトにグルコン酸を15-10g経口投与したところ、血尿、蛋白、糖など尿の変化は見られなかった。1) (Chenoweth et al., 1941).

低カルシウム血漿の治療のため45名の小児に5%グルコン酸カルシウム溶液を5mgCakg bwの速度で15日間頭皮内へ静脈注射したところ、4名では投与局所に限局性の壊死をきたした。壊死は15日間の最終投与48時間以内に認められた。1)(Weiss et al., 1975)

3
gを投与した時、グルコン酸カリウムは塩化カリウムより消化管に対する刺激は少なかった。1) Parker, 1940

グルコン酸は消化管系に対して耐容性があり、非経口的に注射した時にも比較的毒性は少なく、明らかな生理作用を及ぼさない。1) (Bernhard, 1951)

腎盂腎炎の治療に使用しても、マンデル酸と異なりグルコン酸は消化管を刺激しない。1) Nugent, 1940

貧血患者に2gのグルコン酸第一鉄を投与しても消化管系への不調は来たさなかった。1) Teeter, 1945

結果を踏まえ、グルコノ−δ−ラクトン、グルコン酸、同マグネシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、鉄塩の毒性が比較された。その結果、グルコン酸及びその塩は消化管および尿路系を刺激せず、ヒトにおいて毒性はないと判断された。1) (Prescott et al., 1953)


引用文献
1) WHO Food Additive Series: 42 the Fufty meeting of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives (JECFA) World Health Organization, Geneva, 1999  (link to WHO DB
)


 


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