日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 ラノリンアルコール
英文名 Lanolin Alcohol

CAS 8027-33-6 (link to ChemIDplus)
別名 ウールアルコール, Wool Alcohol, ウールワックスアルコール, Wool Wax Alcohol.

収載公定書  薬添規(JPE2018), 粧原基・粧配規(1999) USP/NF(28/23) FDA
用途 基剤 ,分散剤 


単回投与毒性(ラノリンアルコール)

動物種

投与経路

LD50(mg/kg体重)

文献

ラット

経口

>16 g/kg
ラッカセイ油に40%濃度に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

27 g/kg
Propylene glycol
に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

>20.0 g/kg
Propylene glycol
5%加えた鉱物油に50%濃度に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

12.1 mg/kg
Propylene glycol
5%加えたコーンオイルに2mg/mL濃度に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

23.3 mg/kg
コーンオイルに2 mg/mL濃度に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

>42.7 g/kg
コーンオイルに66 %濃度に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

>32 g/kg
コーンオイルに50 %濃度に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

21.1 g/kg
Propylene glycol
に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

21.3 g/kg
コーンオイルに1:2 w/vの割合に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)

ラット

経口

21.3 mL/kg
コーンオイルに1:2 w/vの割合に溶解

CTFAAnonymous, 1980 1)



反復投与毒性 (link to TOXLINE)

以下については該当文献なし
遺伝毒性
がん原性
生殖発生毒性


局所刺激性
ウサギ3羽にラノリンアルコール原液をDraize, Woodard, Calvery法(J. Pharmacol. Exp. Ther. 1944; 82: 377-390)に従って皮膚刺激性を調べた結果、刺激性インデックスはゼロで刺激性はないものとみなした。CTFAAnonymous, 1980 1)

ウサギ6羽にラノリンアルコール原液をDraize, Woodard, Calvery法に従って皮膚刺激性を調べた結果、刺激性インデックスはゼロで刺激性はないものとみなした(4報)。CTFAAnonymous, 1980 1)

ウサギ6羽にラノリンアルコールを鉱物油に50%濃度に溶解して,Draize, Woodard, Calvery法に従って皮膚刺激性を調べた結果、刺激性インデックスは1.5mild irritantとみなされた。CTFAAnonymous, 1980 1)

ウサギ6羽にラノリンアルコール原液を,Draize, Woodard, Calvery法に従って皮膚刺激性を調べた結果、刺激性インデックスは1.5mild irritantとみなされた。CTFAAnonymous, 1980 1))

ウサギ6羽にラノリンアルコール原液を,Draize, Woodard, Calvery法に従って皮膚刺激性を調べた結果、刺激性インデックスは1.05mild irritantとみなされた。CTFAAnonymous, 1980 1)

ウサギ9羽にラノリン原液をDraize法に従って眼粘膜刺激性を調べた結果、刺激性は認められなかった(5報)。CTFAAnonymous, 1980 1)

ウサギ6羽にラノリン原液をDraize法に従って眼粘膜刺激性を調べた結果、刺激性は認められなかった。CTFAAnonymous, 1980 1)

ウサギ3羽にラノリン原液をDraize法に従って眼粘膜刺激性を調べた結果、極めて軽度な刺激物(very slight irritant)とみなされた。CTFAAnonymous, 1980 1)

ウサギ6羽にラノリン原液をDraize法に従って眼粘膜刺激性を調べた結果、一過性で軽度な刺激物(mild transient irritant)とみなされた。CTFAAnonymous, 1980 1)


その他の毒性
該当文献なし


ヒトにおける知見
被検者50名にラノリンアルコールに損傷皮膚反復パッチ試験(RIPT)を実施した結果,有害な反応は認められなかった。CTFAAnonymous, 1980 1)

ヨーロッパの皮膚疾患の大規模レトロスペクテブ試験におけるラノリンアルコール過敏症は3試験でそれぞれ0.70%2.38%1,82%であった。Clark, 1975 1)

ラノリンアルコールを3.0%含有する2製品について光毒性を被検者20名で調べた。その結果,光毒性も光感作性も認められなかった。CTFAAnonymous, 1980 1)


引用文献
1) Final report on the safety assessment for acetylated lanolin alcohol and related compounds, J. Env. Path. Tox. 1980; 4: 63-92
(link to the Journal

   

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