日本医薬品添加剤協会 |
和名 リノール酸イソプロピル 英文名 Isopropyl Linoleate CAS 22882-95-7 (link to ChemIDplus) 別名 収載公定書 薬添規(JPE2018), 外原規(2006) 用途 基剤,可塑剤 ■単回投与毒性 (link to ChemIDplus) 単回経口投与毒性 10.0%リノール酸イソプロピル含有コーンオイル2.0-64.0ml/kgを6用量、5例/用量にて絶食雌雄アルビノラット(体重200-300g)に経口投与し、2週間観察して単回経口投与毒性試験を行った。4.0ml/kg以下で無症状、8ml/kgで粗毛、16.0mg/kgで軽度下痢と粗毛、32.0、64.0ml/kgで湿性油性毛、鼻出血、重症下痢が認められたが、死亡例はなかった。1)(Bio-toxicology Laboratories, Inc.,1975) ■反復投与毒性 (link to TOXLINE) 以下については該当文献なし ■遺伝毒性 ■がん原性 ■生殖発生毒性 ■局所刺激性 皮膚刺激性 無希釈および10.0%のリノール酸イソプロピル水性懸濁液の皮膚刺激性が6例の雄性ニュージーランド系アルビノウサギ(体重2.5-3.5kg)で試験された。被検液0.5mlを側腹左方(無処置)、右方(擦過)皮膚に72時間閉塞パッチし、評点0-4にて評価した。第1、2(高純度リノール酸イソプロピル使用)試験で、水性懸濁液ではそれぞれ皮膚刺激性なし(primary irritation index:PII=0.21)、軽度刺激性(PII=0.96)、無希釈ではともに軽度刺激性(PII=1.13、1.00)であった。1) (Guillot et al., 1980) 10.0%リノール酸イソプロピル含有コーンオイル0.5mlを6例(雄性3、雌性3)のアルビノウサギの剃毛無処置、擦過皮膚に24時間パッチ、不動化処理し、72時間まで評価した。皮膚刺激性は認められなかった。1)(Bio-toxicology Laboratories, Inc.,1975) 無希釈および10.0%のリノール酸イソプロピル水性懸濁液を3例の雄性ニュージーランド系アルビノウサギ(体重2.5-3.5kg) の側腹右方および左方(剃毛)皮膚に毎日適用し、5日/週・8週反復した。肉眼所見を評点0-4で評価するとともに、顕微鏡観察を行った。第1、2(高純度リノール酸イソプロピル使用)試験で、水性懸濁液の最大皮膚刺激性指数(maximum irritation index:IIMM)はそれぞれ1.66、1.00にて耐容性ほぼ良好、無希釈ではそれぞれ耐容性極不良(IIMM=3.00、5週後試験中断)、耐容性軽度不良(IIMM=2.66)であった。1) (Guillot et al., 1981) 眼刺激性 無希釈および10.0%のリノール酸イソプロピル水性懸濁液の眼刺激性が6例/濃度の雄性ニュージーランド系アルビノウサギで試験された。被検液0.1mlを片側の眼の結膜嚢に適用して無洗浄とし、非処置眼を対照とした。7日後までドレーズ評点1-110にて評価し、両被検液とも軽度刺激性とされた。1) (Guillot et al., 1980) 10.0%リノール酸イソプロピル含有コーンオイル0.1mlを6.2.1と同様に6例のアルビノウサギ結膜嚢に適用して7日後まで評価した試験では眼刺激性は認められなかった。1)(Bio-toxicology Laboratories, Inc.,1975) ■その他の毒性 該当文献なし ■ヒトにおける知見 該当文献なし ■引用文献 1) Final report on the safety assessment of isopropyl linoleate. J. Am. Coll. Toxicol. 1992; 1: 51-56 (link to the Journal) |メニューへ| |
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