日本医薬品添加剤協会 |
和名 ソルビン酸カリウム 英文名 Potassium Sorbate CAS 590-00-1 (link to ChemIDplus), 24634-61-5 (link to ChemIDplus) 別名 Potassium (E,E)-2,4-hexadienoate, Potassium salt of trans, trans 2,4-hexadienoic acid 収載公定書 薬添規(JPE2018),食添(JSFA-IX) USP/NF(27/22) EP(4) 用途 防腐剤,保存剤 ■JECFAの評価量 (link to JECFA) 実験動物における無毒性量、2500mg/kg bw/dayに安全係数100を適用し、一日許容摂取量(ADI)は0-25mg/kg bw。1) (第17回会議, 1974) ■単回投与毒性:590-00-1 (link to ChemIDplus),
■反復投与毒性:590-00-1 (link to TOXLINE), 24634-61-5 (link to TOXLINE) ラット 1群雌雄各10匹のラットに、ソルビン酸カリウムを0, 1, 2, 5及び10%含有する餌を3ヶ月間与えた。初期に10%群及び雌5%群の体重増加が抑制された。実験終了時10%群の体重は対照群よりわずかに少なかったが、食餌摂取量も低下しており、食餌効率は対照群と差がなかった。10%群に腎重量の増大が見られたが、高カリウム摂取によるものと考えられた。剖検時の肉眼観察では10%群でも異常は認められなかった。1) (Mellon Institute, 1954) 1群6匹のラットに、ソルビン酸カリウムを0.1%含有する餌、若しくは0.3%含 む飲水を60週間与えた。生存率及び一般状態に良好であった。65週経過後の腹壁切開、また、全動物が死亡した100週経過後において異常はなく、腫瘍誘発性は認められなかった。1) (Dickens, et al, 1968) イヌ 1群8匹(但し対照群は4匹)のイヌに、ソルビン酸カリウムを0, 1, 2%含有する餌を3ヶ月間与えた。体重増加及び剖検時の肉眼観察で、検体投与による毒性学的影響は認められなかった。1) (Mellon Institute, 1954) ■遺伝毒性:590-00-1 (link to GENE-TOX), 24634-61-5 (link to CCRIS) 該当文献なし ■がん原性 ラット ラットに、ソルビン酸カリウムを油若しくは水溶液で皮下で反復投与したところ、いずれの群でも腫瘍は認められなかった。ソルビン酸カリウムを飲水混入で(0.3%)、若しくは混餌で(0.1%)100週間与えた。いずれの群でも投与による腫瘍は生じなかった。1) (Dickens et al, 1966, 1968) 6匹のラットに、ソルビン酸カリウム(軽質)を水溶液(2mg/0.5ml)で、皮下投与により週2回、56- 60週間与えた。別に、1群各12匹のラットに、ソルビン酸カリウム(Hoechst製)を水若しくは油に溶かして同様に与えた。12匹のラットに油のみを与えた対照群では局部並びに遠隔部位に腫瘍は認められなかった。いずれの検体投与群においても腫瘍は認められなかった。1) (Dickens, et al, 1968) ■生殖発生毒性: 24634-61-5 (link to DART) ■局所刺激性 該当文献なし ■その他の毒性 該当文献なし ■ヒトにおける知見:590-00-1 (link to HSDB) ■引用文献 1) WHO Food Additive Series No.5 Sorbic acid and its calcium, potassium and sodium salts 1974 (link to WHO DB) |メニューへ| |
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