日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 ステアリン酸ポリオキシル40
英文名 Polyoxyl 40 Stearate

CAS 9004-99-3 (link to ChemIDplus),  (link to JAN DB), (link to JANe DB)
別名 ポリオキシエチレン40モノステアレート、Macrogol EsterPolyethylene glycol monostearate
収載公定書 局方(JP17)
 USP/NF(28/23)
用途  安定(化)剤,界面活性剤,滑沢剤,可溶(化)剤,基剤,結合剤,懸濁(化)剤,光沢化剤,コーティング剤,湿潤剤,消泡剤,糖衣剤,乳化剤,賦形剤,分散剤,崩壊剤,崩壊補助剤,溶解剤,溶解補助剤


 (link to JECFA
)


単回投与毒性 (link to ChemIDplus)

動物種

投与経路

LD50 (mg/kg)

文献

ラット

経口

>20 g/kg

Gloxhuber, 1974 1)

ラット

経口

32 g/kg

BTL, 1975 2)

ラット

経口

>34.8 g/kg

ICI US, 1977 2)


反復投与毒性 (link to TOXLINE)
ラットにポリエチレングリコール(PEG)40 ステアリン酸を2%飼料に混入して9週間混餌投与した結果,体重増加に影響はなく,その他の病変も見られなかった。2) (ICI US, 1977)

ラットにPEG-40 ステアリン酸を4%飼料に混入して9週間混餌投与した結果,体重増加に影響はなく,その他の病変も見られなかった。2) (ICI US, 1977)

ラットにPEG-40 ステアリン酸を2%飼料に混入して2年間混餌投与した結果,体重増加,死亡率に影響はなく,その他の病変も見られず,血液学的検査値も正常であった。2) (ICI US, 1977)

サルにPEG-40 ステアリン酸を飼料に混入して,1 g/day8週間混餌投与した結果,体重増加に影響はなく,その他の病変も見られなかった。2) (ICI US, 1977)


生殖発生毒性 (link to DART)
ラットにPEG-40 ステアリン酸を飼料に5%10%20%混入して,3世代繁殖試験を実施した。交配はいずれの群も10例中7例は行われた。5%投与群の授乳と生殖能は対照群と差がなかった。20%投与群では出生児数の生存率が軽度い低下した。また,同群では授乳の障害が認められた。同様な授乳と生存率は2世代に認められた。2) (Oser, 1956)


局所刺激性
ウサギでPEG-40 ステアリン酸の皮膚一次刺激性を調べた結果,皮膚一次刺激性指数(PII)0.09(最大値8.0)であった。2) (ICI US, 1977)

ウサギでPEG-40 ステアリン酸の皮膚一次刺激性を調べた結果,皮膚一次刺激性指数(PII)0.0(最大値8.0)であった。2) (BTL, 1975)

モルモットの背部の剃毛した健常皮膚にPEG-40 ステアリン酸を貼付した結果,皮膚一次刺激性指数(PII)0.0から1.39(最大値8.0)であった。2) (Avon Products, 1976)

ウサギでPEG-40 ステアリン酸の眼粘膜刺激性をDraize法で調べた結果,眼粘膜刺激性評点は2試験でそれぞれ洗眼を行わない場合は2.7(最大値110),1.33(最大値110)であった。点眼後2ないし4秒後に洗眼した場合には,眼粘膜刺激性評点はいずれも0.0(最大値110)であった。2) (ICI US, 1977, BTL, 1975)

その他の毒性
モルモットに0.1%PEG-40 ステアリン酸生理食塩液0.1mLで感作と誘発を行った結果,感作性は報告されていない。2) (ICI US, 1977)

ヒトにおける知見 (link to HSDB)


以下については該当文献なし
遺伝毒性
がん原性

引用文献
1) Gloxhuber Ch, Toxicological properties of surfactants, Arch. Toxicol., 1974; 32: 245-270
2) Final report on the safety assessment of PEG-2, -6, -8, -12, -20, -32, -40, -50, -100, and -150 stearate, J. Am. College Toxicol., 1983; 2: 17-34(link to the Journal
   


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